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ショッピングローンを任意整理すると商品は引き上げられる?時計・iPhoneなど商品別のリスクと残す方法

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「月々の返済の負担を減らしたいけれど、ローンで買った時計やiPhoneを持っていかれたら困る…」

そんな不安から、任意整理に踏み出せない人は少なくありません。

結論から言うと、任意整理をしても、購入したすべての商品が必ず引き上げられるわけではありません。ただし、ショッピングローンで買った高額な商品は、契約内容によって、返却を求められる可能性があります。

任意整理は、整理する借金を選べる手続きです。ローンを対象から外せば、商品を手元に残せます。

この記事では、ショッピングローンを任意整理するとどうなるか、商品別の引き上げリスク、時計ローンとiPhoneの扱い、商品を残す方法を解説します。

この記事のポイント

  • 引き上げられるかどうかは、「所有権留保」の有無と、商品の種類で決まる
  • ショッピングローンで買った高額な商品(時計・宝石・車など)は、返却を求められる可能性がある
  • 任意整理は、ローンを対象から外せば、商品を残せる
  • 業者が勝手に家に入って、持ち去ることはできない

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  1. ショッピングローンとは
  2. なぜ商品が引き上げられるのか:所有権留保と、引き上げの流れ
    1. 所有権留保とは
    2. 引き上げの流れ
    3. 業者が、勝手に持ち去ることはできない
  3. 商品別・購入方法別の引き上げリスクの目安
  4. 時計ローンを任意整理すると
    1. まず、ローンの種類を確認する
    2. ショッピングローンの時計の、3つの選択肢
    3. 具体例(仮の数字)
    4. 時計をローンで買った直後の任意整理は要注意
  5. iPhoneの債務整理
  6. ショッピングローンを任意整理すると、どうなる?
  7. 引き上げを避ける方法
    1. 1. ローンを、任意整理の対象から外す
    2. 2. 同じ会社のカードやローンが、ほかにないか確認する
    3. 3. 契約書を持って、事前に専門家に相談する
    4. 4. ローンを払い続けられる家計か、確認する
  8. 引き上げられたあとの清算
  9. 商品がすでに手元にない場合・やってはいけないこと
    1. 売却済みや紛失の場合
    2. やってはいけないこと
  10. 個人再生・自己破産の場合
  11. 購入直後の高額ローンは要注意
  12. 「引き上げに来た」と言われたら
  13. 相談の準備
  14. よくある質問
    1. リボ払いで買ったブランドバッグは、引き上げられますか?
    2. 冷蔵庫やエアコンなどの家電は、引き上げられますか?
    3. 仕事で使っているパソコンを残したいです
    4. ペットローンで買ったペットは、引き上げられますか?
    5. 家族名義で買った時計は、どうなりますか?
    6. 任意整理のあと、またショッピングローンを組めますか?
    7. 商品が引き上げられると、家族に知られますか?
  15. まとめ

ショッピングローンとは

ショッピングローンとは、販売店で商品を買うときに、信販会社と結ぶ分割払いの契約のことです。時計・ジュエリー・家電・パソコン・着物・布団・エステや脱毛などの、高額な買い物でよく使われます。

種類 内容 商品との関係
ショッピングローン 商品ごとに、信販会社と契約する分割払い 商品ごとの契約書があり、所有権留保が付いていることが多い
クレジットカードの分割・リボ払い カードの契約にもとづく支払い 引き上げは、実務上、まれ
銀行のカードローン 使い道が自由な借入 商品とは無関係。引き上げの対象にならない

自分のローンがどれに当たるかは、契約書や、請求書の会社名で確認できます。

なぜ商品が引き上げられるのか:所有権留保と、引き上げの流れ

所有権留保とは

所有権留保とは、代金を全額支払うまで、商品の所有権が、販売店や信販会社に残るという契約上の仕組みです。商品を自分で使っていても、法律上の持ち主は、ローン会社などです。

車検証の「所有者」欄に、ローン会社の名前が書かれているのと同じ考え方です(債務整理すると車はどうなる?)。

任意整理は、「当初の契約どおりには、支払えない」という意思表示になります。そのため、所有権を持つ会社が、残債の回収の代わりに、商品の返却を求める可能性があります。

引き上げの流れ

  • 支払いが止まる
  • 支払いを求める書面(催告書)が届く
  • 契約が解除される
  • 商品の返却を求められる
  • 返却に応じない場合は、裁判で返還を求められ、判決後に、強制執行を受けることもある

契約を解除するには、原則として、20日以上の期間を定めて、書面で支払いを求める手続きが必要とされています。

業者が、勝手に持ち去ることはできない

「ある日突然、業者が来て、持っていかれるのでは」と不安に思う人もいます。しかし、業者が、本人の同意なく、家に入って商品を持ち去ることは、できません。勝手に持ち去れば、違法になるおそれがあります。

商品別・購入方法別の引き上げリスクの目安

実際に引き上げられるかどうかは、債権者が、商品の価値と、回収の手間を比べて判断します。次の表は、あくまで目安です。契約内容や債権者によって、異なります。

商品・購入方法 引き上げのリスク 補足
自動車・バイク(ローン) 高い 所有権留保が一般的で、中古市場も確立している
時計・宝石・ブランド品(ショッピングローン) 高め 高額で、換金しやすいため、返却を求められる可能性がある
時計・ブランド品(クレジットカードの一括・分割・リボ) 低い カード契約のため、実務上、回収はまれ
パソコン・家電(ショッピングローン) 中〜低 回収の手間と、再販価値を比べて、判断される
iPhone・Apple製品 購入方法による 下で詳しく解説
布団・着物などの、中古価値が低い商品 低め 回収しても価値が低いと判断されることがある。ただし、保証はない
エステ・脱毛・英会話などの、サービスのローン なし(商品がない) 残債は、整理の対象になる

時計ローンを任意整理すると

まず、ローンの種類を確認する

時計のローンには、次のような種類があります。

  • 販売店を通した、信販会社のショッピングローン:所有権留保が付いていることが多い。引き上げのリスクが高め
  • クレジットカードの分割・リボ払い:引き上げのリスクは低い
  • 銀行のカードローンで購入した場合:商品とは無関係で、引き上げの対象にならない

ショッピングローンの時計の、3つの選択肢

選択肢 内容 向いている人
1. ローンを対象から外して、払い続ける 時計は手元に残る。ほかの借金だけを、任意整理する 時計の返済を続けても、家計が成り立つ人
2. ローンを対象に含めて、時計を返却する 売却額が残債に充てられ、足りない分を、任意整理で分割する 時計の返済が重く、手放してもよい人
3. ローンを対象に含めて、時計を残す交渉をする 残債を、一括または、頭金つきで整理することを交渉する 時計を残したいが、対象から外す余裕がない人

3の場合、業者によっては、一括払いや、時計の評価額に相当する支払いを求められることもあります。応じてもらえるかどうかは、業者次第です。

具体例(仮の数字)

時計の返却 対象から外して払い続ける
ローンの残債 80万円 80万円
時計の売却額 50万円 ―
任意整理で残る債務 30万円(60回払いで、毎月約5,000円) 0円(時計のローンは、これまでどおり払う)
毎月の返済 約5,000円 約13,300円(60回払いの場合)
時計 手放す 手元に残る

残債が、時計の価値を大きく上回っている場合は、返却したほうが、負担が軽くなることがあります。時計が資産として大切なら、残す選択肢もあります。

時計をローンで買った直後の任意整理は要注意

高額な時計をローンで買った直後に、任意整理をすると、「最初から、支払うつもりがなかったのでは」と疑われ、和解に影響することがあります。購入した時計を、すぐに売却して現金化することも、問題になります。詳しくは、後述の「購入直後の高額ローンは要注意」をご覧ください。

iPhoneの債務整理

iPhoneは、購入した方法によって、扱いが変わります。

購入方法 引き上げのリスク 補足
携帯会社の端末分割(割賦) 低い 端末の引き上げは少ないが、回線契約の強制解約に注意。詳しくは、債務整理でスマホの分割払いはどうなる?
Apple公式などの、信販会社の分割ローン 契約次第 ショッピングローンとして、任意整理の対象になる。返却を求められる可能性がある
後払い決済サービス 運営会社によって異なる 任意整理の対象にできる場合が多いが、一括払いや、商品の返却を求められることもある
クレジットカードの分割・リボ払い 低い カードごとに、任意整理を検討する

iPhoneを使い続けたい場合は、そのローンを、任意整理の対象から外す方法を検討します。ただし、携帯会社の端末分割は、通信料金と一緒に請求されることが多く、整理の対象にすると、回線の契約に影響する場合があります。

ショッピングローンを任意整理すると、どうなる?

ショッピングローンを任意整理の対象にすると、次のようになります。

  • 将来の分割手数料(利息)がカットされ、元金を3〜5年で分割して返済する
  • 遅延損害金も、カットを交渉できる
  • 商品について、返却を求められる場合と、残せる場合がある
  • 同じ信販会社のクレジットカードを持っている場合は、あわせて整理の対象になることがある

任意整理の仕組みは、任意整理とは?をご覧ください。

引き上げを避ける方法

1. ローンを、任意整理の対象から外す

任意整理は、整理する借金を、自分で選べる手続きです。残したい商品のローンを対象から外し、ほかの借金だけを整理すれば、商品を残せます。

2. 同じ会社のカードやローンが、ほかにないか確認する

外したいローンと同じ信販会社のクレジットカードなどがあると、まとめて整理の対象にするよう求められることがあります。

3. 契約書を持って、事前に専門家に相談する

契約書に、所有権留保の条項があるか、商品名や契約者名は何かを、確認してもらいましょう。

4. ローンを払い続けられる家計か、確認する

ローンを対象から外した場合、その返済を続けながら、ほかの借金の任意整理後の返済もする必要があります。家計が成り立つかを、事前に確認してください。

引き上げられたあとの清算

商品が引き上げられると、中古市場などで売却されます。

  • 売却額が、残債を上回った場合:差額が返金され、債務はゼロになる
  • 売却額が、残債を下回った場合:足りない分の借金が残り、任意整理で分割して返済する

商品がすでに手元にない場合・やってはいけないこと

売却済みや紛失の場合

商品が手元にない場合、引き上げようがありません。ただし、いつ・誰に・いくらで処分したかなどの説明を求められることがあります。残債について、分割払いに応じてもらえることが多いですが、業者によっては、一括払いや頭金を求められることもあります。

やってはいけないこと

  • 所有権留保が付いている商品を、無断で売却する:契約違反になります。場合によっては、刑事上の問題になる可能性もあります
  • 商品を、友人に譲ったり、質入れしたりする:同様の問題があります
  • 商品を購入して、すぐに売却する(現金化):自己破産では、免責が認められない原因になることがあります

個人再生・自己破産の場合

個人再生や自己破産は、すべての債権者を平等に扱う手続きです。任意整理のように、特定のローンだけを外して、払い続けることは、原則としてできません。

  • ローンが残っている商品は、原則として、引き上げの対象になる
  • ローンを完済した時計などは、査定額が20万円を超えると、自己破産では処分の対象になることがある

考え方は、車の場合と同じです。詳しくは、個人再生とは?、自己破産とは?をご覧ください。

購入直後の高額ローンは要注意

任意整理や自己破産の直前に、高額な商品をローンで購入すると、手続きに影響することがあります。

  • 任意整理:債権者が、和解に応じにくくなる
  • 自己破産:浪費や、現金化と判断されると、免責不許可事由になる可能性がある

詳しくは、債務整理手続きの直前に新規借り入れを行ってはいけない理由、浪費が原因でも自己破産はできる?をご覧ください。

「引き上げに来た」と言われたら

  • 業者が、勝手に家に入って、持ち去ることはできません。玄関先で、その場で応じる必要はありません
  • 契約書や、届いた書面(催告書・解除通知など)を、手元に用意する
  • すぐに、弁護士や司法書士に連絡する。依頼したあとは、債権者への対応の窓口が、弁護士や司法書士になる

督促を無視した場合の流れは、支払督促を無視すると差押えへで解説しています。

相談の準備

弁護士や司法書士の無料相談では、次のものがあると、話がスムーズです。

  • ショッピングローンの契約書(所有権留保の条項、商品名、契約者名)
  • ローン会社の名前、残債、毎月の返済額
  • 商品が、手元にあるかどうか(売却・紛失の経緯)
  • 商品の査定額(分かる範囲で)
  • ほかの借金の一覧

借入先が分からない場合は、借入先が分からなくなった時の調べ方をご覧ください。依頼先の選び方は、債務整理は弁護士と司法書士どっちがいい?、費用が不安な場合は、お金がなくて債務整理の弁護士費用を払えない時の対処法をご覧ください。

よくある質問

リボ払いで買ったブランドバッグは、引き上げられますか?

クレジットカードのリボ払いで買った商品は、実務上、回収を求められることは、ほとんどありません。ただし、極端に高額な商品で、換金目的の購入が疑われる場合は、例外もあり得ます。詳しくは、リボ払いを任意整理して減額する方法をご覧ください。

冷蔵庫やエアコンなどの家電は、引き上げられますか?

契約上は、回収が可能な場合もありますが、回収の手間と、再販価値を比べて、実務上、求められることは少ないとされています。ただし、債権者によって異なります。

仕事で使っているパソコンを残したいです

そのパソコンのローンを、任意整理の対象から外して、払い続ける方法が、基本です。ただし、同じ会社のクレジットカードなどがある場合は、あわせて整理の対象になることがあります。

ペットローンで買ったペットは、引き上げられますか?

生き物が、実際に引き上げられることは、通常、考えにくいとされています。ただし、契約内容によるため、契約書を確認し、専門家に相談してください。

家族名義で買った時計は、どうなりますか?

名義人が、そのローンの債務者です。実質的に自分が買って、使っている場合は、財産として扱われる可能性があるため、専門家に確認してください。

任意整理のあと、またショッピングローンを組めますか?

信用情報に、事故情報が登録されている間は、組むことが難しくなります。詳しくは、債務整理をしてブラックリストに載った人ができなくなることは?をご覧ください。

商品が引き上げられると、家族に知られますか?

自宅から、時計やパソコンなどがなくなると、家族に気づかれる可能性があります。家族に内緒で進めたい場合は、事前に専門家に相談しましょう。詳しくは、任意整理は家族に内緒でできる?をご覧ください。

まとめ

ショッピングローンと、商品の引き上げについて、ポイントをまとめます。

  • 任意整理をしても、すべての商品が引き上げられるわけではない
  • 引き上げのリスクは、所有権留保の有無と、商品の種類で決まる。ショッピングローンで買った高額な商品は、要注意
  • 任意整理は、ローンを対象から外せば、商品を残せる
  • 時計は、残債と価値を比べて、残すか返却するかを選ぶ。iPhoneは、購入方法によって扱いが異なる
  • 所有権留保つきの商品の無断売却や、購入直後の現金化は、避ける

「商品を引き上げられたくない」という気持ちは、任意整理の方法を選ぶときの、大切な条件です。まずは、契約書を持って、弁護士や司法書士の無料相談で、どう進めればよいかを確認してみましょう。

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