住宅ローンの支払いが滞って4か月~8カ月ほど経つと、金融機関が裁判所に競売の申し立てをします。そして、裁判所からあなたに『競売開始決定通知』が届きます。 競売開始決定通知とは、文字通りに『あなたの保有する不動産を競売で売 […]
「任意売却」の記事一覧
住宅ローンの支払いが滞っても『任意売却』で解決できる可能性があります
任意売却とは、住宅ローンの残っている不動産を売却する手続きのことです。
住宅ローンが残っている家には、住宅ローンの債権者(銀行など)によって抵当権が設定されています。通常の不動産売却では、債権者に抵当権の抹消手続きをしてもらわなければ売ることができません。
抵当権の抹消手続きをするには、住宅ローン残債を一括返済しなければいけませんから、売りたくても売れないという状況になってしまいます。
しかし、専門家を通すことで、住宅ローンが残っている家の抵当権の抹消手続きをしてもらうことができます。
住宅ローンの支払いが滞ったり、競売通知決定が届いた時には、任意売却を検討してください。
競売と任意売却の違い
競売 | 任意売却 | |
---|---|---|
売却価格 | 市場価格の5割~7割 | 市場価格に近い |
残債務 | 一括請求される | 債権者と交渉して分割返済できる |
明け渡し | 強制執行される | 引越し時期を相談できる |
引越し費用 | 出ない | 相談して出してもらえることが多い |
売却までの期間 | 競売通知決定から早くて6カ月 | 最短で2カ月 |
住み続けられる可能性 | ない | ある |
競売と任意売却のもっとも大きな違いは、『高く売れるかどうか』です。競売ではどうしても安く売られてしまいます。
意売却は通常の不動産売却と同じようにアットホームやスーモなどに掲載して売却活動を行いますから、相場に近い価格で売ることができます。
売却後の借金残高も、任意売却の方が少なくなります。
任意売却のメリット
- 競売より高い値段で売ることができる
- 引越し時期を交渉できる(競売は強制立ち退き)
- 引越し代を確保できる可能性がある(競売は引越し代が出ない)
- 競売サイトで自宅が公開されない
- アンダーローン(売却金額>借金残高)なら、売却後に賃貸で住み続けられる可能性がある
任意売却のデメリット
- 売却できず競売になることもある
- 一般的な不動産売却と同様に、内覧希望者が現れたら立ち会いが必要
任意売却よりも競売が優れている点はありません。引越し代も出ませんから、強制執行で追い出されたら住む家がなくなってしまいます。そうなる前に任意売却の手続きをして、生活再建を目指しましょう。
強制的に追い出されてホームレスになっても、自己破産をして生活保護を受けながら生活を再建することはできます。詳しくは下記の記事をごらんください。